湖で暮らす
アジア最大の湖トンレサップは、乾季と雨季ではその装いを一変させます。
人々もそれに合わせて、年に2回の引越しが必要だそうです。

高足式水上住宅

見渡す限りの湿地帯に、高床式とはちょっと違う足の長い家が建っています。
あれが雨季には右の家のようになるらしいです...(注1)
で、左の家には人が住んでいません。魚を取って暮らす水上生活者には乾季の間意味の無い家です。
逆に、右の家は雨季の間は水深5〜7m...
なんにしても、ばかばかしくなるような広さが湖のそこに沈んでしまうようです。

注)私が行った1月末は乾季の真っ最中。



左の写真の家も全て水没?!って訳でもなく、家ごと引越しも出来ます。
右の写真には写っていませんが、船が引っ張っているのは「家」でした。(注1)

注1)船が揺れてカメラに水がかかりそうになったので撮りそこないました。(泣)


警察も学校も医者も、全部水の上

左は学校ですが、警察や医者も全部水の上に揃っています。
右は水上商店の売り子さんたちで、これから買出しに行くところです。(注1)

注1)カメラを向けたらポーズをとってくれました。観光客なれしてますね。


午後の通学風景

カンボジアでは12時から2時間の昼休みがあり、学生も家に帰って食事&昼寝をします。(注1)
で、これは午後2時ちょっと前の風景。
中学の同級生、ポムちゃん(仮名)とエーちゃん(仮名)の通学です。


ポムちゃん:「さっ!お昼寝もすんだし、また勉強ね」

エーちゃん:「うーん、ちょっとまだ眠いけどね」


そこにやってきたのは近所のパンテオ君。
彼は3つ年下ですが、小学校には行っていません。
毎日おとうさんの手伝いで魚とりをしています。

パンテオ君:「ポム姉ちゃん、遊んでくれよぉ」

ポムちゃん:「ダメダメ!学校に遅れちゃう!そこどいてよ!」

パンテオ君:「ちぇ...つまんねえの...」


しぶしぶ船を動かし、ポムちゃんたちを通すパンテオ君。

パンテオ君:「なあ、学校ってそんなにおもしろいのかよ?」

ポムちゃん:「...そうね。あんたも学校に行けるようになるといいね...」



注1)観光案内に頼んだバイクも当然のように休憩しますので、彼らの時間に合わせて観光する必要があります。

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