GUAMにいこう!
ノンフィクション・グアム旅行記
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3日め:曇り一時雨

8.ボート・デマセン?

3日目朝、起きるとやっぱり曇っている。この日は「イルカ・ウォッチング&シュノーケリング」のオプショナルツアーを申し込んであった。(レンタル代込みで$65)シュノーケリングの写真を撮ろうと、俺は防水型の「写るんです」、てっぺー氏はデジカメ用の水中ハウジングを用意して、準備万端であった。さらに、俺はこの時のために生まれて始めてのコンタクトレンズも準備してきていたのだ。それなのに、ああ、それなのに...

ホテルのロビーでツアーに向かうバスを待っていると、それらしきスタッフが近寄ってくるので俺たちは元気よく立ち上がろうとした。すると「ボート・デマセン・ツアー・キャンセルネ」などと訳の判らないことを言ってくる。一瞬意識が朦朧としたが、すぐに気を取り直してよく聞いてみると、「波が高くてボートが出航出来ないので、ツアーデスクに行ってキャンセルしろ」という事であった。これだからグアムってとこは信用できない!

さて、キャンセルするのはいいがこう天気が悪くては浜辺で寝ているわけにも行かない。ツアーデスクで何か代わりのは無いかと探していると「ジェットスキーをやりたい」とてっぺー氏がのたまった。で、アルパイン・ビーチ・クラブ(ABC)に行くことにした。

ここは各種ビーチスポーツをまとめて遊べるところで、$120出せばジェットスキー乗り放題、パラセールやバナナボートも出来るし、別料金だがヘリで島を眺めることもできる、なかなか楽しめそうな所だ。但し、天気が悪かったらそんな所に一日居てもしょうがないということで、ジェットスキー30分のみの申し込みにしておいた。$45で昼飯付き、味はともかくカレーライス、チキン、サラダ食い放題だったのはまあまあか?ジェットスキーはフロート付きの小型のやつで比較的簡単だったが、スピードを出すと不安定な上、スタッフに「スピードダウン!」とか怒られてしまったのでちょっと不満が残る。おねーちゃんを調達するチャンスもこれが最後と思われたが、いい娘には巡り会えずに終了した。

ここの絵は大きくしてご覧になれます。

9.シュノーケリング、しかし...

せっかくカメラも準備したことであるし、シュノーケリングを試みることにする。ホテルにもどりシュノーケルセットをレンタル($10/2時間)し、ビーチの外れの岩場からエントリーした。 結果はごらんの通り、冴えない眺めである。ロケーションも悪かったし、波が高く視界も悪い、曇り空で露出も足らない。これなら田舎の仁衛門島の方が全然ましだ。あとから現れた夫婦に話を聞くと、やはり「イルカツアー」に蹴られたくちだった。「天気がよくなるといいですね」なんて話をしたが、考えてみると今から天気が良くなっても翌日の午後には帰らなくてはならないのだ。そして翌日は見事に晴れてしまうのである。あの夫婦はきっと「イルカツアー」に行けたんだろーなー!

  

海から上がりホテルのプールでビールを飲んだ。涼しい風も吹いてかなり気持ち良かったのだが、またしても雨が降ってきた。プールから引き上げる途中一緒になった女の子に話を聞いたが、やはり昨日も「イルカツアー」がキャンセルになったとのこと、「いやー、俺たちも今日キャンセルになったんですよー」と何故かてっぺー氏がうれしそうに話していた。


10.最後の晩餐

夜はイタ飯屋に出かけることにした。結構繁盛しているようで、順番待ちをしていると「あら、こんばんはー!」と声を掛けられた。振り向くと若い奥さん(20代だろう)と幼稚園ぐらいの女の子の2人連れであった。実はこの二人とは飛行機の中から一緒でホテルも同じだったため、毎日顔を合わせて挨拶をしていたのだった。ここまで現地調達に失敗していたので、男2人で飯を喰うよりはせめて彼女たちと一緒の方が楽しいだろうと思った俺は、即座に「4人の席に変えてくれ!」と店員に頼んだのだが、「ノーチェンジ、オンリー2」などと冷たく言われて引き下がってしまった。オーダーするときに判ったのだが、この店はひと皿が3人前ほどもあり大勢で行かないと何種類も喰えないのだった。順番を遅くしてでも彼女たちと一緒にするべきだったと大いに悔やんだ。(こんなのばっかりだ)うまくすれば、夜に子どもが寝てから一緒に酒を飲むぐらいは出来たかもしれないのに...

料理の方はイタリアサラダ、パスタ(ガーリックのたっぷり入ったやつ)、デザートにアイスクリーム、酒は赤ワインのフルボトルを頼みかなり美味く満足したが、結局最後の夜まで男2人で過ごすことになってしまった。
(コラム[グアムの飯屋]参照)


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