聖なる川の火葬場
ネパール最大のヒンズー教寺院パシュパティナートの火葬場は、いつも国中から集まってくる死体を燃やすのに大忙しだ。
始まりは紀元前三世紀、インドからのサドゥーや巡礼者も来ているそうだ。
この川はインドの聖河ガンジスの支流となるバグマティ川である。
そこにはガートという川に続く石段があり、さらにその途中には四つの火葬台がある。
ヒンズー教では輪廻転生を信じているので墓を作らず、ここの川辺で火葬され川に流されてゆくのが憧れのようなものらしい。
中心にある寺院にはヒンズー教の人しか入ることを許されない。
私は仏教徒(なのかなぁ?)なので、入れなかったが、観光に来ている外国人のほとんどが入れないことを考えると、入場料収入がもったいないと思う。

ここで死体も流せば行水もする。
死体の付けていた貴金属を目当てに川底を漁っている人々も居る。
ここで火葬されたいために、ここに住み着いて乞食をしながら薪代(自分が燃されるための)を稼いでいる人も居る。

人肉や頭髪が焼ける匂い、血や汗や糞尿のにおい、夏のどぶ川の匂い。。。
まあ、あれだ...臭くて汚い。(ヒンズー教徒の人、ごめんなさい)


巨大ロボ、発進!
チベット仏教の聖地ボダナートは世界最大級の仏塔をもつ寺院である。
愛嬌のある形で、独特の目玉(ブッダの目)が付いているさまは巨大ロボの上半身が地面から出ているかのように見える。
ネパールの仏塔(ストゥーパ)は、建物に囲まれた広場にあることが多いのだが、ここの周りは土産物屋とかレストランでいっぱい。ハデハデだ。

塔に登って一周してみたが、レンガ造りの建物の屋根が広がるその向こうにヒマラヤが見える風景はいい感じだ。
小坊主さんが座り込んで話をしていたり、熱心に祈っている人も居たりする。

映画のセットみたいな街
三世紀に築かれた古都パタンは、現世からかけ離れた映画のセットみたいな街だ。
ネパール最古で、今もネワール族が暮す芸術の街として知られている。
実際街中が絵画や彫刻、金属細工で埋め尽くされており(ほとんどが土産用のイミテーションだったりするが)、博物館もあって飽きないところだ。
入場料も取っているのだが、普通に暮らしている人もたくさん居るようだ。(外国人っぽい人だけ見分けて払わせてる?)
ヒマラヤも良く見えて、結構ポイントが高い。
奥のほうにルーフトップカフェ(4階建ての屋上)が2軒あり街並みを一望できる。(この写真もそこで撮った。お勧め!)




カトマンズの中心広場
ダルバールはカトマンズの旧王宮の前に広がる広場で、普通に人が行きかうところなのに寺院などの見所がいっぱい。
入場料も取っているが、どこからでも出入りできるので払っていない人が多い。(私は払った。Rs200=300円くらい)
夜暗くなってからもう一度訪ねてみると、入場料を取るところが閉まっていた。(夜間は入場無料だね)
なんで2回も行ったかというと、クマリ様の館がここにあって、ちょっとでも会いたかったからなんだが、ご対面は叶わなかった。
寺院の縁側に座って辺りを眺めているだけでも全然飽きることが無い。
クマリ様については「その他いろいろ」のページにじっくりと。。。




ここにも巨大ロボが。。。
巨大ストゥーパ、スワヤンブナートは、市街西側の小高い丘の上に建っていて、ブッダの目がカトマンズ盆地全体を見守っている。
カトマンズ盆地が湖だったころから建っていたという伝説もあって、全くのでたらめでも無いとか。。。
(3万年前のことだそうだ。世界最古の寺院か?)
なにしろ見晴らしがいいので、運が良ければ(晴れてたけど、雲がかかってたので見えない)ヒララヤも見渡せるし、夕焼けを見るにも良いらしい。(ここに行ったのは3時ごろで、夕暮れの時間まで待てなかった。失敗!
どこのストゥーパも無数の旗で飾り付けられているが、ここのはすごかった。かっこよかった。



町中、いたるところに仏塔がある
中ロボや小ロボ(ストゥーパともいう)、2重の塔や3重の塔、町中あらゆるところに仏塔がある。
大きな交差点や、建物に囲まれた広場には、ほとんど何かしらの宗教建築が見られると言っても過言ではない。
ほとんどの建物は中庭を持っており、道を歩いているだけでは気付かないような空間が広がっていて、そこにも仏塔があったりする。
さすが、ブッダ生誕の地である。(と聞いたんだけど、そうだっけ?)





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